活躍する同窓生
法学部1部法律学科第29期
平成7年卒業
髙橋 昌宏さん
北海道有朋高等学校通信制 教頭
現在のお仕事についてお尋ねします
道立高等学校の教頭として5年目を迎えました。大学を卒業してすぐに道立高等学校の地歴公民科教諭として23年間教壇に立ち、その後、全日制普通科の小規模校の教頭を2年間勤務して、令和2年から本校の定時制課程の教頭、令和4年から通信制課程の教頭として勤務しています。道立高校唯一の通信制課程で、全道に3,000人を超す生徒が在籍しており、本校の職員と協力校の地方指導員等を合わせると150名超の教職員を抱える大所帯です。
教頭の仕事は、一言で言えませんが、細心の「気配り・目配り・心配り」をしながら、学校教育目標を実現するために先を見据えながら一つ一つ丁寧に進めていく職業です。人生と同じで、予定通りいかないことは当たり前で、いつも想定外を想定内にした準備が求められます。また、丁寧にやればやるほど、精度を上げれば上げるほど良い成果に結びつくため、どうしても時間は必要ですが、とてもやりがいのある仕事です。
学校は「毎日がドラマ」です。笑顔で生き生きとした生徒の顔を見て「エネルギー」をもらえる特典がある職場です。生徒が安心して学べる環境を作ったり、先生方が気持ちよく働ける環境を作るためにこれからも頑張ります。
北海学園大学での思い出についてお聞かせください
友達と遊ぶためのサークルを作ったり、野球同好会を軟式野球部にしたり、週に6日はテレビ局と家庭教師のアルバイトを掛け持ち、一般のクラブチームに所属して国体を目指して野球したり、学食の横にあったベンチに座って一日中友達と語りあったりという毎日でした。とはいえ法学部の講義と教職課程を両立して「よく遊びよく学び」の4年間だった思います。おかげさまで卒業式には代表して表彰もいただきました。
学生部には毎日のように顔を出していたと思います。職員の皆様と自然に距離が近くなり、人生観や職業観を身に付けることができました。また、教職課程で大変お世話になった先生に教員採用試験に合格したので自宅を訪問したところ、落ちた時の就職先を用意してくれていたことを聞き、先生宅で泣いたことが思い出です。また、少しでも先生方に顔を覚えてもらえるように1番前に座ったり、研究室に勇気を振り絞って聞きに行きましたので、いまだに年賀状をやりとりさせていただく先生もいます。校舎は新しくなりましたが、中に入るといまだに28年前の記憶が蘇ります。
同窓生へのメッセージをお願いします
大学を卒業して、25歳の時に当時勤務していた高校で3年生の担任を持っていました。就職したい生徒が6名いたのですが、就職氷河期でなかなか求人がありません。そんな時、勤務地にある北海学園大学の同窓会でお会いした先輩諸氏が「任せろ!」と言ってくれて、おかげさまで内定をいただきました。学園の底力を肌で感じるとともに、異業種との関わりが薄い教員の世界にいると、なおさら新鮮で深い絆を感じました。